メーカーの商品ラインナップが多ければ、keepaで条件を絞り、検索をしていく。
本編ではこれ以上調べなくてもいいとお伝えしましたが、商品ラインナップが多いメーカーに関してはKeepaプロダクトファインダーで隈なくリサーチすることができます。
上記のようにAmazonで2ページ目以降でも商品ラインナップが多くAmazon本体とAmazon本体がいないカタログが混在している場合のリサーチ方法ですが、その場合はKeepaのプロダクトファインダーで条件を入れてAmazonがいない商品カタログを探していきます。
今回例として番号44の「アデリア」というメーカーで調べていきます。
*ちなみにこちらのメーカー名で調べるとAmazon2ページ目以降も商品ラインナップが出てきて基本的にAmazon本体がいます。
Keepaプロダクトファインダーで条件検索する
・Keepaプロダクトファインダーとは?
keepaの機能でリサーチ時に様々な条件を指定してリサーチすることができます。
まずkeepa(リンク https://keepa.com/#!)の「Deta」から赤枠の「product Finder」をクリックします。
上記「Sales Rank & Price Types」は価格やランキングの条件を絞って検索ができます。
特によく使う部分としては、
◎売れ筋ランキング
指定したランキングで絞ることができます。「30 days avg」に関しては、30日間の平均のランキングで絞り込みすることが可能です。
*「No Sales Rank」についてはランキングにない、途中で波形が切れているなども含めて検索ができます。
◎新品
指定した価格で出品しているFBAセラー、自己発送セラーの絞り込みができます。「30 days avg」に関しては30日間の平均の価格で絞り込み可能です。
赤枠部分のランキング15万以下、新品価格1500円以上というので入力しました。
*1500円というのはFBAで販売を想定した場合、送料を加味すると最低でもこのラインは欲しいかなという価格設定でこれにしました。
下にスクロールしていき、「Title, Brand and more!」に入力していきます。こちらではメーカー名やブランド名での検索、商品ジャンルからの検索が可能です。
今回は「Manufacturer」のところに「アデリア」で入力します。
次は「Offer Counts」の新品アイテム数に入力していきます。こちらは各コンディションごとの出品者の人数を絞ることができます。
自己配送も含むので、今回1〜10で設定しました。
そのまま下にスクロールして、上記「Variations」にて「No Variations」を選択します。
こちらはセットなどのバリエーションが組まれているカタログを省くことができます。
今回省いた理由としては、グラスのメーカーでサイズのバリエーションが組まれていることが多く、その中の売れているカタログにAmazon本体が多くいた為、省きました。
また下にスクロールして「Availability of the Amazon offer」にて「no Amazon offer exists」のみチェックを入れていきます。
これをすることによって、このメーカーのAmazon本体がいないカタログのみ検索することができます。
それぞれ条件を入れると赤枠部分、「4」と表示されています。これは今回の条件でヒットした件数を表してます。
まとめると、”Amazonランキング15万位以下”、”売価1500円以上”、”メーカー名「アデリア」、”出品者数1〜10”、”バリエーションカタログ無し”、”Amazon本体がいないカタログ” で検索しました。
最後に「FIND PRODUCTS」を押して見ていきましょう。
するとこんな感じでヒットします。今回は上記赤枠の商品を見ていきます。
こちらの商品ですが、現状Amazon本体無しで出品者も4名です。
ちなみに定価はオンラインショップにも載っていなかったので、今回は不明です。
ただ価格が当時よりかなり上がってきてるので、長期欠品か、廃盤の可能性はありますが、在庫あれば吉なので見積もり対象にしても良いかなと思います。
リサーチ基準に当てはめると、
1、Amazon本体が基本いない ・・・◯
2、ランキングの目安、大体15万位以下・・・◯
3、出品者数(FBAセラー5人以下目安)・・・◯
4、メーカー本体がいない・・・◯
5、サイズを確認する・・・◯
6、価格グラフが安定しているかどうか・・・△
7、定価と比べてAmazon価格はどうなのか・・・△
8、マイナーなメーカーかどうか・・・△(Amazon本体が多かった為)
半分以上はクリアしているので、見積もり対象にしてもいいかなと思います。
こんな感じで、商品ラインナップが多いメーカーに関してはKeepaを活用して、利益商品を取りこぼしなく見るように活用していって下さい。
ジャンルリサーチ
次はジャンルリサーチについてです。
開拓した問屋から商品リストが送られてくることがありそこから1つづつ商品を見ていくか、ツールを使って一気に調べていくかなどされてる方が多いかなと思います。
ただ僕のやり方は向こうからもらうリストには旨みがないと思っていて、「取り扱いメーカー名のマスタ」が無かったり、もらえない場合は自分から商品をピックして提案ベースで見積もりをお願いするようにしてます。
理由としては、仕入れ先も色んなところにそのリストを送っているので、”基本的に誰でも””その価格で”仕入れが出来るので、利益商品が見つかりずらいのと、価格競争にも陥りやすいからです。
なので、Keepaプロダクトファイダーを使い、開拓した問屋のジャンルで絞って条件検索をしていく流れになります。
勿論その問屋が調べた商品を扱っているかは不明ですが、取り扱いがないものに関しては別の同じジャンルの問屋を開拓した時にリサーチした商品リストは使えるので、無駄にはならないです。(もしくはその商品を扱うメーカーへ直接アプローチをして問屋を紹介してもらうのもありです)
それではやり方を解説していきます。
こちらも先ほどのKeepaプロダクトファイダーを活用していきます。
【例】食品問屋を開拓したとして、商品をリサーチしていく場合
まず「Sales Rank & Price Types」ですが、今回はランキング10000〜30000、新品価格は2000円〜で設定していきます。
「Title, Brand and more!」にてリサーチ対象のジャンルを設定していきます。設定ジャンルは食品にします。
次は「Offer Counts」にて新品アイテム数を設定していきます。こちらもリサーチ基準の5人以下で設定していきます。
「Availability of the Amazon offer」にてAmazon本体を省いていきます。
上記条件で検索してヒットしたカタログが出てきます。ここから1つづつ商品を見ていく形にはなります。
メーカー商品を見ていかないといけないので、出来るだけ品名が「メーカー名 商品名(固有名詞)」のものを見ていくようにして下さい!
例えば上記のような商品は、「お歳暮〜」から始まっているのでOEMやメーカーが販売しているカタログの可能性が高いのでこういうのは出来るだけ飛ばすようにしていきましょう。
選定商品の実例
僕のリサーチ判断を皆さんに擦り合わせていけるよう、実際に下記リストからピックした商品の実例を選定に至った経緯も踏まえ3つ紹介していきます。
①吉田ヤスリ製作所 爪やすり 黒 150 ブリスター
こちらの経緯ですが、ブランド名リサーチで見つけることができました。
*ランキングが切れてますが、レビューは上に推移しているので、波形があった時と同じくらい売れていることがわかります。
流れてとしては番号72「株式会社カンダ」というメーカーから、Keepaプロダクトファインダーで検索するとヒットしたので、カタログを見ていきました。
・株式会社カンダ
品名下のブランド名は「YOSHIDA YASURI」だったのでなぜ「カンダ」のメーカー検索でヒットしたのかと思い、下記Keepaの「Deta」を押して赤枠の製造元を確認したところ、そのメーカーの名前がありました。
そこで問屋へ、この商品の取り扱いは可能か確認したところ、メーカーの返事としては卸販売は可能とのことでした。(メーカー商品でないが、カンダがこのメーカーの販売代理みたいな感じらしいです)
次に定価を見ていきます。
定価も税込2200円で、掛け率60%の場合
利益率9.7%、利益額211円となります。
実際見積もりとれば、これより良い条件かもしれないので候補にします。
リサーチ基準に当てはめると、
1、Amazon本体が基本いない ・・・◯
2、ランキングの目安、大体15万位以下・・・◯
3、出品者数(FBAセラー5人以下目安)・・・◯
4、メーカー本体がいない・・・◯
5、サイズを確認する・・・◯
6、価格グラフが安定しているかどうか・・・◯
7、定価と比べてAmazon価格はどうなのか・・・△
8、マイナーなメーカーかどうか・・・◯
②木村硝子店 ピッコロ 15ozワイン 6脚セット
こちらはメーカー名リサーチで番号49「木村硝子」をAmazon検索で見つけました。
・株式会社木村硝子店
木村硝子とメーカー名でAmazon検索するとAmazon本体がいるカタログがほぼないので、メーカー流通が厳しい商品かなというイメージで、
利益率3.5%、利益額276円となります。
利益が全然出てないと思われるかもしれませんが、こちらを選定した理由として下記価格の推移を見てもらえれば3ヶ月間同じか最近では少し上がってるので、もしかしたら掛け率がこれより低いのが相場な可能性があるということです。(あとは先ほどの供給が不安定なのと、ECが厳しいのも気になります)
あと僕自身取引してるメーカーでキッチン周りの日用品メーカーで一番安い掛け率で35%のところもあるので、あり得なくはないかなと思いました。
なのでこちらの商品も見積もり対象にしても良いかなと思いました。
リサーチ基準に当てはめると、
1、Amazon本体が基本いない ・・・◯
2、ランキングの目安、大体15万位以下・・・◯
3、出品者数(FBAセラー5人以下目安)・・・×
4、メーカー本体がいない・・・◯
5、サイズを確認する・・・◯
6、価格グラフが安定しているかどうか・・・◯
7、定価と比べてAmazon価格はどうなのか・・・△
8、マイナーなメーカーかどうか・・・◯
③V金10号ダマスカス33層鎚目 剣型牛刀(切付牛刀)190
また上記、定価が不明だったので問屋に聞いたところ、上代税込18590円ということだったのでこちらも同じように掛け率60%で計算した場合
仕入れ値11154円となり、利益計算していくと
利益率25.1%、利益額4991円となります。
あと後々聞くと納期がかなり遅く、注文から2ヶ月くらいかかるので値崩れのリスクは薄いなと感じました。
リサーチ基準に当てはめると、
1、Amazon本体が基本いない ・・・◯
2、ランキングの目安、大体15万位以下・・・×
3、出品者数(FBAセラー5人以下目安)・・・◯
4、メーカー本体がいない・・・◯
5、サイズを確認する・・・◯
6、価格グラフが安定しているかどうか・・・◯
7、定価と比べてAmazon価格はどうなのか・・・◯
8、マイナーなメーカーかどうか・・・◯
売れ行き個数はそこまで見込めないですが、一回の利益額が大きいのでロット次第では仕入れても良いかなと思います。
FBAの相乗り販売で利益を出すには仕入れ面で考えることとして、回転の良いものを縦積みするだけでなく、このようなそこまで売れてないSKUを縦積みせずに横に広く展開することがめちゃくちゃ大事なのでこちらも意識するようにしていきましょう。
今回3つとも全てメーカー名からのリサーチを行いましたが、ツールだとヒットしないような商品もあったので必ず1つづつ調べていくようにしています。
ボリュームディスカウント以外の価格交渉の方法
相見積もり
次に相見積もりですが、例えばA,Bというそれぞれの問屋があるとして、A社の問屋がB社より安ければB社の価格をA社にも提示してそれ以下で仕入れできないか交渉していくやり方です。
交渉するにはまず交渉材料となるリストを用意する必要があるので、先ほどのスプレッドシートなどで管理しておくようにしてください。
また問屋も同ジャンルの問屋同士でないと取扱商材が被らないので、食品であればまず食品問屋を2〜3社開拓しておくようにしてください!
問屋の中でもメーカーとどれだけ深く取引して実績があるかにより条件も変わってくるので相見積もりすることにより、条件が良いメーカー、悪いメーカーを把握して、良い条件の商品のみを発注する形が理想です。
相見積もりの例
A社
B社
↑B社の商品リストをA社に相見積もりしてもらった価格となります。
赤枠商品ですが、A社が3550円に※特別条件11+1という条件がついています。
11+1というのは11個購入すると+1個おまけが付くという条件なので、実質1個当たり税別3254円となります。
次にB社が条件なしで、税別3550円という価格となりA社と比べると296円も差額が出ています。
このように問屋やそこの担当者さんによっては提示してくれる条件がかなり変わることもあるので、問屋の良い部分や悪い部分を相見積もりでしっかり把握して、良い部分だけをつまんでリピート商材を見つけていくようにしてください。
サンプル提案
主に食品系の問屋さんへ価格交渉をした際に、たまに使うやり方なのですがサンプル提案という形でお願いできないかなども聞いたりしてます。
通常のボリュームディスカウントなどが中々条件でない場合に、お願いするやり方で
「これからセールに向けて販促などかけて販売していきたいのでサンプルで1ケース頂けないでしょうか?」
みたいな形でお願いする方法で、
食品系だとサンプル品などメーカーが出してくれる場合が多かったりするので、ダメ元でも確認してみると良いです。
ただ一番の理想は向こうの営業担当からそういうことを提案してくれることが一番スムーズなので、そういうのを積極的に言ってくれるような「良い問屋」を見つけていきたいですね!
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